慶應愛書家倶楽部・第22回例会プログラム

日時 2013年3月3日(日)午後1時より
会場 三田研究棟一階会議室

<プログラム>
13:00-13:30 参加登録+古書セール(学生の方はぜひ古書店で買われた1000円分の本を当日お持ちください。領収書とあわせてご提示いただければ、古書セール用に倶楽部がなんと二倍の2000円で買い取ります!)

13:30-15:00 佐藤道生 文学部教授「話芸の歴史的音源とそのデジタル化」

15:00-15:30 ティー+ワイン

15:00-17:00 一冊の本(参加者がこの一年くらいの間に購入された古書について自由に語る、あるいは自慢高慢(?)する贅沢な時間です。意見交換を兼ねつつぜひ多くの皆様の古書話を楽しみにしております。もしよろしければ、ぜひ実物もお持ちください。この時間に話してもよい・話さずにはいられないという方は、高宮会長または私まで出来ればひとことその旨お知らせいただけましたら幸いです。)

17:00-17:30 古書+関連グッズオークション(詳細は追ってご連絡いたします。)

17:30-18:00 終了+後片付け

18:00-   懇親会(学生は特別価格の1,000円です。ふるってご参加ください。)

慶應愛書家倶楽部の年末例会・忘年会

日時:2012年12月26日(水)13:00-18:00

於慶應義塾大学三田キャンパス 研究室棟1階 AB会議室

13:00 登録・古書販売

13:30 講話 徳永聡子会員「キャクストンを求めてー英米図書館訪問談」

15:00 ティー・ワイン

15:30 講話 杉山真紀子博士「本が大好きな六本足の本当のムシたち」

杉山先生は塾の美術史卒業、東京芸大で美術品などにつく虫の研究で博士号を取得されました。当日は本物の虫をご持参下さるかも。和漢籍の専門家にもうってつけのお話です。

17:00 オークション

17:30 片づけ

18:00 忘年会(学生は1000円)

雄松堂書店80周年記念のシンポジウム

シンポジウム 本との出会い

日時:2012年11月26日(月)16:00〜18:00(受付開始 15:30)
場所:日比谷文化図書館 コンベンションホール [B1]

パネラー
樺山紘一(印刷博物館館長・東京大学名誉教授)
長尾 真(京都大学名誉教授・前国立国会図書館長)
渡部昇一(上智大学名誉教授)

コーディネーター:
高宮利行慶應義塾大学名誉教授

詳細はこちら

http://www.yushodo.co.jp/y_forum/#Anchor-FORUM-49575

「文献学の世界」

日時:2012年11月9日

場所:三田の図書館5階の研修室

以下、高宮先生のメールから引用します。

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極東証券からの指定寄付によって三田で行われている「文献学の世界」と題するオムニバス講義に関連して、11月9日(金)14:45から三田の図書館5階の研修室で、私がAssociation copiesについてお話する予定です。

今回は英国フェミニストの元祖といわれる18世紀初めのElizabeth Elstobや、19世紀初めに下半身麻痺にもかかわらず古英語年代記の現代英語訳を出版したAnna Gurneyといった女流研究者の活躍と、彼らが贈った著者献呈本などをご紹介します。また、前者の活動を応援したGeorge BallardやGeorge Hickesらantiquariesの手沢本もお見せしたいと考えております。

第93回グロリア倶楽部例会

イェール大学バイネッケ図書館の至宝

Treasures of the Beinecke Rare Book & Manuscript Library

イェール大学のバイネッケ図書館はそのユニークな建築、保管庫、そしてアメリカでも屈指の蔵書数を誇ることで有名であり、日本を始め世界中から人々の訪問が絶えません。

このたびグロリアクラブでは世話人の髙宮利行先生のご協力を得て、バイネッケ図書館館長E.C.シュレーダー博士にご講演を頂く運びとなりました。

日本の大学との共同プロジェクトで来日されるシュレーダー館長の短い滞在中の貴重な二時間であり、東京で海外の稀覯書の蒐集・管理・運営について直接お尋ねすることのできるまたとない機会です。どうかお見逃しのないよう、皆様お誘い合わせの上お越しください。

(広い会場を用意しておりますが、多数の方のお申し込みが予想されます。出席ご希望の方はできるだけお早めにお申込みいただきますようお願い申し上げます。)

「グレンデルの母親はー永瀬清子のフェミニズム」

日時:2012年10月11日

場所:東京女子大学

講演者:高宮利行(慶應義塾大学名誉教授)

以下、高宮先生のメールから引用します。

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永瀬清子(1906-1995)は、知る人ぞ知るモダニスト詩人ですが、調べて行くと英語圏でかなりよく読まれていることがわかりました。私は2007年三田で開催された日本英文学会全国学会の特別講演で、ベーオウルフと渡辺綱を異文化相互干渉の観点から扱ったとき、永瀬の「グレンデルの母親は」(1929)に触れました(『英語青年』2007年9月号の拙稿参照)。グレンデルはベーオウルフが退治する怪物、その母親はベーオウルフが奪った息子の腕を奪い返しにいきます。このモティーフが渡辺綱の羅生門の鬼退治とよく似ていることを発見したのは1901年、オクスフォードの学者でした。

今回はむしろ永瀬の詩作品のいくつかをフェミニズムの観点から取り上げたいと思います。ご期待ください。

慶應愛書家倶楽部例会のお知らせ

慶應愛書家倶楽部例会のお知らせ
暑い夏も過ぎようとしております。読書の秋にふさわしく、慶應愛書家倶楽部の例会は次の要領で行います。ふるってご参加ください。

9月29日(土)午前10:00〜12:00

於丸善日本橋店3F、ワールド・アンティーク・ブック・プラザ(ご検索ください、展示品の紹介あり))

会費無料(参加希望者は石川事務局長代理までご連絡ください)

プログラム

10:10〜10:40 新田満夫氏「華麗なる西洋古書の世界」

10:40〜11:40 プラザに展示されている古書の見学(児童書の初版などイラスト本も多くあり、学部生でも楽しめます)

11:40〜12:00 オークション(内容に関しては後日連絡いたします)

その後一旦散会して、希望者は神保町散策、14:30に北澤書店2階に集合してください。

愛書家倶楽部会長 高宮利行

事務局長代理 石川大智

鈴木理恵子さんのご新著

以下、高宮先生のメールから引用します。

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いよいよ7月、節電の夏ですが、お変わりありませんか。

一昨日、1991年高宮研究会を卒業、現在早稲田大学法学部で准教授をしている鈴木理恵子さんから次の新著が届きました。_Negotiating History: From Romanticism to Victorianism_, Tokyo, Waseda University Press, 2012

これは鈴木さんがマンチェスター大学に提出した博士論文を基にした著作で、19世紀英文学史のロマン主義からヴィクトリア詩に見られる連続性を主張する内容、章構成はP. B. Shelley’s ‘The Triumph of Life’, Mary Shelley’s _Valperga_, Browning’s _Sordelle_となっています。

鈴木さんは学部2年生の夏、ケンブリッジ大学図書館でテニスン資料を渉猟したがんばり屋(本来外国人の学部生は入館できないのに、入館券担当者と議論して勝ち取ったとか)、修士課程のときから、上述の大きな主題に取り組んでいました。彼女の海外留学は下級生に大いに刺激を与え、踵を接して英国留学者が増えた時期でした。

この新著は苦節10年(それ以上か!)の成果です。大きな書店にはあるかもしれませんのでぜひご覧ください。