鈴木理恵子さんのご新著

以下、高宮先生のメールから引用します。

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いよいよ7月、節電の夏ですが、お変わりありませんか。

一昨日、1991年高宮研究会を卒業、現在早稲田大学法学部で准教授をしている鈴木理恵子さんから次の新著が届きました。_Negotiating History: From Romanticism to Victorianism_, Tokyo, Waseda University Press, 2012

これは鈴木さんがマンチェスター大学に提出した博士論文を基にした著作で、19世紀英文学史のロマン主義からヴィクトリア詩に見られる連続性を主張する内容、章構成はP. B. Shelley’s ‘The Triumph of Life’, Mary Shelley’s _Valperga_, Browning’s _Sordelle_となっています。

鈴木さんは学部2年生の夏、ケンブリッジ大学図書館でテニスン資料を渉猟したがんばり屋(本来外国人の学部生は入館できないのに、入館券担当者と議論して勝ち取ったとか)、修士課程のときから、上述の大きな主題に取り組んでいました。彼女の海外留学は下級生に大いに刺激を与え、踵を接して英国留学者が増えた時期でした。

この新著は苦節10年(それ以上か!)の成果です。大きな書店にはあるかもしれませんのでぜひご覧ください。