寺子屋第1回のお知らせ

以下、高宮先生のメールから引用します。

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4月10日に下記のように予告した寺子屋第1回(5月20日午後)の参加申し込みを受け付けます。場所は代々木の我が家です。

参加希望の方は、高宮までご連絡ください。また当日12:30-13:30に書斎をご覧になりたい方もご連絡ください。

なお添付ファイルは蔵書中の中英語を含む巻物写本のリストです。ご参考までに。

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三田の大学院での授業が昨年度で終了しましたので、今春からは一ヶ月に一度ぐらい、有志を集めて我が家で寺子屋形式の私塾を開催したいと考えています。私だけでなく、鈴木孝夫、松原秀一といった大先輩、外国から来られた研究者の刺激的なお話を聴いて、議論して、後はひたすら飲むという会にできればと思います。

その第一弾として5月20日(日)午後に次のようなプログラムを考えました。

13:30 高宮利行「Birth girdle–イギリス中世の巻物写本について」

わが国より一般的ではないが、イギリス中世に存在した巻物の特徴を、高宮蔵書から取り上げて、妊婦のお守りとして用いられた珍書などをご紹介します。

15:00 ティー

15:30 ナタリア・ペトロフスカイア(ケンブリッジ大学博士課程)「ケンブリッジ大学について」

17:00 今後の方針に関して相談

17:30 飲み会

定員は15名と考えております。

ナタリア氏講演

以下の通り、講演会を開催致します。来聴自由ですので、是非ご参加下さい。

日時:5月19日(土)14:30~17:30

場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6F G-SEC Lab

http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html

発表者:ペトロフスカイヤ ナタリア氏(ケンブリッジ大学)

タイトル:「中世の地理学書とそのウェールズ語とフランス語の翻訳書-比較図像学的視点から」

要旨:地理学書Imago Mundiは1100年頃Honorius Augustodunensisによりラテン語で書かれ、その後約150年の内にフランス語、ウェールズ語、イタリア語、スペイン語等に翻訳された。ラテン語のヴァージョンは12世紀だけでも60以上の写本に収められ、中世の科学分野におけるベストセラーとも言うべき人気を誇った。本公演はこの地理学書の13世紀におけるウェールズ語とフランス語の翻訳書に焦点を当てる。ラテン語のImago Mundi、ウェールズ語のDelw y Byd、そしてフランス語のImage du Mondeの比較を中心として、中世の地理学の大衆化について考えたい。今まで殆ど研究されていないDelw y Bydの起源、そしてラテン語のオリジナルとの関係を検討し、その後、フランス語の翻訳書との比較に移りたいと考えている。本講演では、写本の図像の有無や変化が、Imago Mundiの大衆化過程において重要な役割を果たした事を、図像の変遷とその役割という観点から検証したい。

松田隆美

高宮名誉教授最後の三田出講

「久保田万太郎記念講座」「詩学」の枠組みで高宮名誉教授の最後の三田での講義が開催されます。

開始:4月11日(水)〜
時間帯:14:15〜16:15
場所:三田101教室
講義内容:アーサー王伝説の起源と発展
春学期「中世からマロリーまで」
秋学期「マロリー以降現代」
AV資料を駆使して実施

慶應愛書家倶楽部次回例会のお知らせ

<例会プログラム>

2012年4月28日(土)

於 慶應義塾大学三田キャンパス

9:30 受付開始(研究棟AB会議室)・廉価本安売り
10:00 慶應大学図書館でグーテンベルク聖書のギャラリートーク(高宮利行 会長)
11:00 研究棟AB会議室で恒例のオークション
11:30 終了・撤収
13:15 図書館でグーテンベルク聖書のギャラリートーク(安形麻理 先生)

なお当日の参加者には特別の記念品をさしあげる予定です。