慶應義塾図書館貴重書展示会

1985年以来丸善でずっと続けられている上記展示会、第27回の今年は文学部創設100年ということもあって、「活字文化の真髄ー日本の古活字版と西洋初期印刷本」と題する展示会が次の要領で開催されます。

2015年10月7日(水)-10月13日(火)9:00-21:00、最終日は16:00閉場
於 丸善・丸の内本店4階ギャラリー(入場無料)
主催 慶應義塾図書館、協賛 丸善株式会社 協力 ミズノプリンティングミュージアム

上の期間中、10日(土)ー12日(月)午後には、それぞれ和書と洋書に関する講演会(安形麻理・雪嶋宏一・高橋智ら)やギャラリートーク(高橋智・徳永聡子)が行われます。ご期待ください。いずれも慶應愛書家倶楽部の会員です。

『書物学 5』

月刊だったはずの『書物学』(勉誠出版)の第5号が、ようやく出版されました。添付したように、かなり印象的な装丁デザインで、今回は「洋古書の愉悦」と題する特集号となりました。雪嶋宏一(アルド)、原田範行(ジョンソン)、池田早苗(マンビー)、張替涼子(ホリンシェッド)と、執筆陣はいずれも愛書家倶楽部のメンバーです。ぜひ書店で手に取ってご覧ください。吉田編集長は、これからも年に一度は洋古書の特集をやりたいとのこと、ぜひ妙案をお貸しください。カラー写真満載の雑誌ですから、製本や児童書の特集などもよさそうです。

また、毎回読みやすい「書誌学入門」を連載している佐々木孝浩氏(斯道文庫教授)が、今回取り上げている貴重書を扱う際の白手袋とインターネット公開の功罪は、大変興味深いものです。私個人は英米の図書館で白手袋を着用するように言われたこともなく、HUMIでグーテンベルク聖書を撮影した際にも着用を義務付けられた記憶はありません(現存する聖書をもっとも多く調査している安形さんは、きっと異なる体験をお持ちかもしれません)。確かに国内の図書館では着用を義務付けている貴重書室が多いですね。

稀覯書のデジタル画像をネット公開するのと引き換えに、原本調査が妨げられるのは困りものです。調べる動機も違うでしょうから。7月初旬に出たオクスフォードでの国際学会のおり、ボドリー図書館では閲覧者が研究目的で個人で撮影したデジタル画像を共有するプロジェクトが始まったと聞きました。ご存知のように、海外の大きな図書館では、デジカメやスマホによる個人撮影が認められており、これらを持ち寄ってシェアしようというアイディアです。ぜひ一度お試しください。

国際稀覯本フェア2015

日本古書籍商協会(ABAJ)の創立50周年記念、国際稀覯本フェア2015が開催されます。
国内25書店、国外17書店が参加する古書展示即売会。
日時:2015年3月5日〜7日
場所:ホテルグランドパレス(飯田橋)
参加費:無料
詳細はこちら

3月7日(土)午後1時から高宮利行名誉教授のギャラリートークが提供されます。

2014年度髙宮研究会OB会

日時:2015年3月14日(土)
講演会  16:30(開場16:15)~17:30
パーティ 18:30(開場18:00)~20:30

場所:慶應義塾大学三田キャンパス
講演会  南校舎1F 413番教室(「南館」ではありませんのでご注意ください) 
パーティ 北館1F ファカルティ・クラブ

会費: ゼミOB・OG 8,000円(通信費2,000円含む)
同伴者(大人) 6,000円
同伴者(小人12歳以上) 2,000円
なお誠に恐縮ながら、当日キャンセルの場合にはパーティ会費の半額(ならびに通信費)を申し受けます。